今回は歯科衛生士学校について
私が歯科衛生士を志したのは、もともと歯科医院で歯科助手、歯科受付として働いていた事がきっかけです。
歯科医院に未経験で働くと知らないことばかりで、大変でしたが
あやふやな知識で働くことが気持ち悪かったこと、
資格があれば業務範囲が増え、やりがいも増えると感じたこと、
何より、困った患者さんを助けてあげたいと思ったこと、
これらの理由で、すぐに歯科衛生士学校に通うことを決意しました。
ただ、一人暮らしの生活費や学費を稼ぐためにも、昼間はガッツリ働かなければならなかったので、迷わず夜間部を選択。
今日は歯科衛生士学校の夜間部の学校生活について書いていこうと思います。もし、歯科衛生士の学校選択について悩んでいる方がいらっしゃったら、参考までにご一読ください。
学生の年齢層は?
私の通っていた学校のクラスでの年齢層(入学時)は
・高校卒業してすぐの18歳が1割
・19~22歳が2割
・23~29歳が3割
・30~39歳が3割
・40~50歳が1割
という具合でした。
18歳の方たちは昼間部に集中していて、
夜間部は社会人を経験してから入学する人たちがほとんどです。
そのなかでも、歯科助手や歯科受付の経験者が7割ほど占めていますが、1割ほどは看護師や介護士・保育士免許を持つ方たちもいます。全くの未経験の人も勿論います。全員女子でしたが、他校には男性の生徒もいたようです。
どんなカリキュラムか
あくまでも私の出身校の例です。学校によって多少の違いはあります。
1年生…基礎科目(化学、解剖学、生理学…)や衛生三科(診療補助、保健指導、予防処置)を学びました。前半は座学が多く、後半は実習室で学生同士で行う相互実習が増えていきます。
テストはどの教科もちゃんと授業を理解してある程度勉強すれば落とすことはありません。
2年生…衛生三科に加えて、歯科専門科目も登場してきます。一般開業医、大学病院、保育園、介護老人施設、障がい者施設での実習が始まります。
3年生…前半は実習や授業、後半は国家試験対策でほぼ個別学習の時間です。
1日の授業の流れ
・18時10分〜19時40分…1限目の授業
・10分間の休憩
・19時50分〜21時20分…2限目の授業
基本はこんな感じです。
ご飯は1限目の食べたり、休憩時間に食べたりします。相互実習などの時は白衣に着替えたり、身なりを整えなければならないので、17時40分くらいにはみんな教室に集まってました。
教室は主にみんなで話したりご飯食べたり着替える場所で、それ以外にも勉強したい人は図書館や空き教室なども使えました。他に教科書や白衣を入れておくロッカーもあります。
テスト前は教科の先生に頼んで、少し早めに授業を終わらせてもらってテスト勉強したり、まあまあ融通が利く学校でしたよ^ ^
授業を教える先生は誰?
外部の先生が多かったです。
・衛生三科は学校内の歯科衛生士の先生
・歯科専門科目は歯科大学の教授や准教授
・基礎科目は歯科大学の教授、准教授の場合もあれば、その分野の第一線で活躍されている先生、教授
※歯科講座のセミナーなどもやってくれる時もありました。
学費はいくらくらいかかるの?
学校によってまちまちですが、平均すると1年で100万円ほどかかります。歯科衛生士は3年以上専門学校に通わないと国家試験受験資格を得られないので授業料だけで300万円程度は見ておいていいと思います。
ただ学校によっては、授業料を分割で払うこともできます。私は、月約8万円を36か月払うこと(無利子)で乗り切りました。
学校側に相談してみるのが良いと思います。
就職先はどんなところがあるの?
昼間部とほぼ変わらないです。歯科診療所が一番多い就職先ですが、保健所、高齢者福祉施設、障害者施設、総合病院、歯科関連企業などもあります。ここは、学校のコネクションというよりも個人の意向とやる気次第で、希望の職場はどこでも就職可能だと思います。
夜間部のメリット
・昼間部に比べて、学費が安い
・昼間部に比べて、実習時間や授業時間が短い
(夜間部と昼間部の実習時間の規定が違います)
・多様な人生経験を積んだ人が集まることで、自分の人生の視点が変わり、ネットワークも広がる
・授業開始時間が夕方からなので、昼間にがっつり時間がとれる
(パートや社員として働くことができる)
夜間部のデメリット
・帰宅時間が遅くなるので、夜の自由な時間が少ない
・仕事をしている場合は特に、テスト期間や実習期間は精神的にも肉体的にも疲労する。
まとめ
臨床実習先で他の学校の子たちと一緒になることもあるので、それぞれの学校の良し悪しがわかってきます。
個人的には歯科衛生士の資格を取る!というのが一番の目標だったので、
・課題があまりなく無理のない範囲で勉強出来ること
・学費が安いこと
・通いやすいこと
を重視して学校選びをしました。
どこの学校の先生がいいなどは、あんまり気にしませんでした。
時間がないという点では学生の頃は大変でしたが、資格を取ってからは、衛生士としての責任感も背負いますし、実践で使える技術や知識などの習得も必要なので勉強量は働いてからの方が多いかなと思います。
これから歯科衛生士を目指そうと思っている方への参考になればと思っています。個人的に質問があればお答えしていきますので、気軽にメッセージなどくださいね。