こんにちは。ほっぺです。あっという間の年度末ですね。「歳をとると、1年が過ぎるのはあっという間」と両親がよく口にしていましたが、それを実感する年齢になってきました。
子供が生まれてからは、より一層、時の流れが速く感じます。3月で息子君も7ヶ月、一人座りや寝返りができるようになって、行動範囲も広がってきました。毎日少しずつの成長が楽しみです。
7ヶ月というと、離乳食中期に入り、2回食も始まって、さらに歯が生えはじめる赤ちゃんもいるかと思います。
息子は6ヶ月になったころから、下の前歯が生え始めてきたので、歯磨き(仕上げ磨き)をはじめました。そして、離乳食中期、2回食…と頭の中が子供のことでいっぱいいっぱいになっています(;^_^A
そこで今回は、乳歯と0歳児の乳歯のお手入れについてお伝えしていきます。衛生士として私自身が子供に行っているオーラルケアの方法も書いていますので参考にしてみてください。
- 乳歯の生える順番
- 歯磨きはいつから始めればいいか
- 歯磨きの仕方は
- 歯ブラシはどういうものがいいか
- 歯磨きの一日の回数や時間、いつすればいい?
乳歯の生える順番
6~9か月ころ 下の前歯2本が生えてくる。
8~10か月ころ 前歯が上下2本ずつ生えそろう。
1歳ころ さらに上下2本ずつ生えて、上下で計8本になる。
1歳半ころ 最初の奥歯が上下左右で4本生えてくる。
2歳ころ 糸切り歯(乳犬歯)が生える。
2歳半ころ 奥歯が生えて、20本の乳歯がそろう。
歯の生える時期には個人差や、人種差、性差があり、この通りではない赤ちゃんもいます。1歳を過ぎてから最初の歯が生え始めたという子もいます。1歳3か月頃になってもまだ最初の歯が生えてこないようなら、小児歯科専門医やかかりつけの歯科医院で相談してみてください。
歯磨きはいつから始めればいいか
乳歯が生え始めたら赤ちゃん用の歯ブラシで歯みがきの習慣づけをはじめましょう。前歯が上下2本ずつ生えている時期までは、唾液の分泌が多く、虫歯にはなりにくい時期です。歯を完璧に磨くというよりも、歯磨きの習慣づけ、慣れることの方が大事です。
赤ちゃんが自分で磨きたがったら遊び感覚で磨かせてあげましょう。ただ自分でしっかり磨けるようになるまではまだ先で、(だいたい9歳くらいから1人で磨けるようになります)それまでは仕上げ磨きが必要です。
また歯ブラシをくわえたまま、転倒したり、喉をつく危険があるので、保護者がしっかり見ている時に一緒に座って持たせてください。
上下の前歯が4本ずつ生えたら本格的に仕上げ磨きを始めましょう。
歯磨きの仕方は?
私は「お口をあーん」と子供に言い聞かせ、私自身も大きく口を開け、顔を見せるようにしています。喃語が活発に出てくるこの時期は効果音をつけて触れてあげると赤ちゃんも喜びますし、擬態語や擬声語をたくさん聞かせてあげてみてください。
清潔な指で、爪が当たらないように、口の中を触ってみてください。特に赤ちゃんは、上唇の裏を触られるのを嫌がるので、「びよーん」と言いながら少しづつ伸ばしてあげると口をいじられることに慣れてきます。初めのうちはガーゼや綿棒などで拭いてあげてください。慣れてきたら乳児用の歯ブラシで1~2回「ちょんちょん」と歯に触れる練習から開始しましょう。
歯ブラシの刺激に慣れてきたようなら、歯を見ながら1本ずつ優しくみがきます。1本5秒位で十分です。強すぎたり、長すぎたりして子どもが嫌にならないように気をつけましょう。上手にできたことをほめてあげることも忘れないでください。また上唇をめくるとミルクのカスがついていることがあります。この部分は唾液による自浄作用が少ないので、ガーゼで拭うなどしてあげるとよいでしょう。
歯ブラシはどういうものがいいか
子ども用の歯ブラシは薬局や子供用品を扱っているお店で沢山売られていて、どれを選んだらいいか迷いますよね。個人的にトレーニング用歯ブラシがあることにびっくりしましたが、お口の中を見られたり、触られるのに慣れるという点では使ってみても良いのかなと思います。色やキャラクターのデザインで選んでもいいと思います。歯ブラシのパッケージに使用目安月齢が記載してあるので、参考にしてみてください。
ちなみに毛のついた頭の部分が小さめのもので、毛先が丸く加工してある歯ブラシは磨きやすく、歯ぐきにあたっても痛くないです。
ちなみに私は最初の歯ブラシは西松屋で購入しました。100円ちょっとでした。市販の歯ブラシは1か月に1回は交換した方が衛生なので、色は男の子っぽくないですが、形や毛の量が歯の生え始めにはちょうど良さそうなのと、お手頃価格だったのが購入の決め手です。やわらかめの表記ですが、すこしブラシ部分が硬いので、歯茎に当てすぎないように磨いています。
歯磨きの一日の回数や時間、いつすればいい?
歯ブラシに慣れることが目的の時期は、子どもの機嫌の良い時間帯や親の余裕のあるときに行い、慣れてきたら毎食後習慣となるように徐々に増やしていきましょう。寝ているときは唾液の分泌量が減少するため、むし歯菌が繁殖しやすくなります。少なくとも寝る前は必ず仕上げみがきは行ってください。
最後に
意思疎通が難しい赤ちゃんの歯磨きは、多くの保護者の方々が苦戦しているのは知ってはいたものの、自分が親として歯磨きするのは初めてです。私は、お口触られることを習慣にしていったり、私自身が息子に見せるように歯磨きをしたりしました。現在、息子は歯磨きを嫌がることはせず、むしろ楽しんでくれています。ただ赤ちゃんによって反応は違うと思うます。コミュニケーションの1つだと思ってお母さんお父さんも赤ちゃんとの歯磨きを楽しんでみてください。
我が子のお口の成長過程、オーラルケアの経過や私の親としての体験を追いながら、今後、子供の歯磨きについても書いていければと思います。h
参考文献
「歯科衛生士教本 小児歯科」(医歯薬出版株式会社)
「歯科衛生士教本 歯科保健指導論」(医歯薬出版株式会社)
「月齢ごとに見てわかる!育児新百科」(株式会社ベネッセコーポレーション)
「わが子の発達に合わせた『語りかけ育児』」(サリー・ウォード著 小学館)
「公益社団法人 日本小児歯科学会HP」